いわて景観まちづくり
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景観まちづくりフォーラム
一般県民や景観にかかわるNPO関係者、大学などの研究者、行政の関係者などを対象に、今年度の都市再生モデル調査の報告を行うとともに、シンポジウム形式による景観まちづくりの先進地域での取り組み紹介や新たな組織の設立提案など、県民が主体となって景観まちづくりを考える「景観まちづくりフォーラム」を開催しました。
● 開催
主催:美しいいわて推進委員会・NPO法人ソーシャルデザインサポート
   いわて景観まちづくりセンター準備会
後援:岩手県県土整備部都市計画課
● 日時・場所  平成19年3月3日(土)ホテル東日本(盛岡市内)
● 内容  
平成18年度全国都市再生モデル調査事業の報告   報告書
・ポスターセッションによる県内各地の景観点検事業の紹介
・景観まちづくりシンポジウム
・ NPO法人いわて景観まちづくりセンターの提案


平成18年度全国都市再生モデル調査の報告

花巻市台温泉地区での活動を紹介した「いわて情報ステーション」のVTR上映とポスターセッションによる奥州市江刺区蔵の街、一関市川崎町舘萩地区の取り組みの状況など、平成18年度都市再生モデル調査の取り組みや成果を紹介しました。また、ポスターセッションでは、対象となった地区の方に今回の事業に対する率直な感想を述べていただきました。
 都市再生モデル調査の報告書
● 事業の感想を述べる台温泉の女将、山口淑子さん。率直な感想が印象的でした。
● 江刺で飲食店を営む横井俊材さん。まちづくりへ寄せる熱い想いを語っていただきました。

景観まちづくりシンポジウム

景観まちづくりに取り組む蓑屋・脇田・広田の3氏を講師としてお招きし、景観まちづくりの先進地である「小樽」「近江八幡」「一関市本寺地区」での取り組みを紹介していただきました。景観まちづくりの成功事例や活動方法、推進体制、関連機関とのネットワークづくりなど、景観まちづくりを進めていく上での方向や手法についてお話を伺うことができました。

「小樽」  講演:蓑屋 修 利尻屋みのや代表

歴史が凝縮された風土や歴史的な建造物があるのに、多くの人が行動に移さなかったが、「おたる雪あかりの路」が契機となり、その後多くの活動が実を結び、現在では観光客は750〜800万人となり都市型観光のモデル都市となった。

「近江八幡」  講演:脇田 健一 龍谷大学教授

景観まちづくりにおいて自分の地域を観光客に迎合する商品にしてはいないだろうか?「観光」そして「商品化」の圧力に対抗していく「内発的な力」が近江八幡にはあった。その力は、環境保全活動を通じ、八幡掘と「つながる」ことで生み出されてきた。

「一関本寺地区」  講演:広田 純一

岩手大学教授 はじめは行政主導の景観整備だったが、住民が地域づくりを行なっていく中で、徐々に地元の主体性が形成され、現在では地元主導のむらづくりが進められている。